ビルドツール Ant、Maven、Gradle について違いをまとめてみた。
Antとは?読み方
Antは、Apacheのビルドツールです。
読み方は、アントです。
簡単に説明すると次の通り。
- Apacheプロジェクトが開発・公開している Javaプログラムのビルドツール。
- ビルドファイルは build.xml 。
- 2000年にリリース。
Antはタスクと呼ばれる何種類ものXML要素をビルドファイル build.xml 上に記述してビルドのルールを作る。
このタスクは、Antのプラグインとして提供されているものを外部から採り入れることで、追加することもできる。
また、このタスクをAntのアプリケーションプログラミングインタフェース (API) に従ってJavaで記述することにより、自作することもできる。
Mavenとは?読み方
Mavenは、Apacheのビルドツールです。Antに代わるものとして作られました。
読み方は、メイブンまたはメイヴンです。
簡単に説明すると次の通り。
- Ant に代わるものとして作られた、Javaプログラムのビルドツール。
- POM (Project Od Model) の考え方に基づく。
- ビルドファイルは pom.xml 。
- 2004年にリリース。
Antの場合にはbuild.xmlという設定ファイルに細かい指示を記述して行っていた各処理を、Mavenでは大まかな指示をpom.xmlに記述して処理する形となっています。
Gradleとは?読み方
Graldeは、Hans Dockter, Adam Murdoch らによって開発されたビルドツール。
Gradleの読み方は、グレードルです。
簡単に説明すると次の通り。
- Ant や Maven のコンセプトに基づいて開発されたビルドツール。
- Java開発のデファクトスタンダードになりつつある。
- Androidのデファクトスタンダード開発ツールのAndroid Studioでも採用。
- ビルドファイルは build.gradle 。
- 2007年にリリース。
Apache AntやApache Mavenのコンセプトに基づくオープンソースビルド自動化システムであり、プロジェクト設定の宣言にはApache Mavenが利用するXML形式ではなくGroovyベース、もしくはKotlin Scriptベースのドメイン固有言語 を採用している。
↓Gradleの公式サイト
↓Gradleの使い方
・https://qiita.com/TsuyoshiUshio@github/items/2cb99cf2524f885c9ecb
Gradleはテストフレームワークとして、JUnit、TestNG、Spock、JUnit Jupiterの選択が可能です。
これらのテストフレームワークについては以下をご覧ください。
・https://urashita.com/archives/32125
まとめ
ビルドツールは歴史的には、Makefile、Ant、Maven、Gradleの順番に発表されました。
1976年 Makefile
2000年 Ant
2004年 Maven
2007年 Gradle
ぶっちゃけ、これからは新しいGradleだけ知っていればいいんじゃない?
これから新しいプロジェクトを始めるには、Windowsアプリでも、Androidアプリでも、iOSアプリでもGradleを採用すればよいでしょう。
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