Visual Studio 2012でリモートデバッグ(msvsmon.exe)を使うと開発環境は不要で便利

プログラミング
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あるパソコンのVisual Studioで作ったC#のアプリケーションが、別のパソコンやOSでは正常に動作しないことがあります。

 

例えば、以下のようにWindows 7で作ったC#のアプリケーションをWindows 10 Anniversary Updateが適用されたパソコンではエラーが出るようなケースです。

 

Windows Anniversary Update (1607) 適用後、Excel出力プログラムでComExceptionが発生
2016年8月2日、マイクロソフトからWindows 10の2回目の大型アップデート「Windows 10 アニバーサリーアップデート(Anniversary Update)」が提供されました。 このアップデートを適用後、プログラ...

 

このようなケースで、エラーの原因を突き止めるために、Windows 10のパソコンにVisual Studioなどの開発環境をインストールするのは大変ですね。

そんな時に便利なのが、Visual Studio のリモートデバッグ(Remote Debugger)機能です。

 

Visual Studio 2012でリモートデバッグ(msvsmon.exe)を使うと開発環境は不要です。

 

 

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Visual Studioのリモートデバッガーの使い方

 

Visual Studioのリモートデバッグ機能の概要は次の通りです。

 

 

 

およその流れは次の通りです。

 

まず、ローカルPCでVisual Studioを使って、C#のアプリケーションをデバッグビルドします。

 

ビルド後に、その実行ファイル(exeファイル)をローカルPCからリモートPCにコピーします。

 

 

 

リモートPCに、Remote Tools for Visual Studio 2012 Update 4をインストールします。

Remote Tools for Visual Studio 2012 Update 4

 

Remote Tools for Visual Studio 2012 を使用すると、Visual Studio がインストールされていないコンピューターでリモート デバッグ、リモート テスト、およびパフォーマンス単体テストを行うことができます。

 

インストーラーは、ARM用、x64用、x86用と3種類あるので使用するパソコンに対応したインストーラーを使います。

 

VSU4\rtools_setup_arm.exe
VSU4\rtools_setup_x64.exe
VSU4\rtools_setup_x86.exe

 

これらのプラットフォームの違いは以下をご覧ください。

ARMとx86/x64 (Intel, AMD) のCPU、アーキテクチャの違い、シェア、性能比較、アーキテクチャ、エンディアン
プロセッサ(CPU、Central Processor Unit)の話で必ず出てくる単語に「ARM」と「x86」「x64」という単語があります。 これらは、プロセッサのアーキテクチャーの種類を表しています。 両者の違いについてま...

 

 

 

リモートツールをインストール後にリモートデバッガー(msvsmon.exe)を起動します。

 

これで、リモートPCはデバッガーからアタッチされるのを待つ状態になります。

 

次に、リモートPCにて、ローカルPCからコピーした実行ファイルを実行します。

 

 

今度は、ローカルPCでVisual Studioから

「デバッグ」⇒「プロセスにアタッチ」

で表示されるダイアログで「修飾子」として、リモートPCを選択します。

 

もし、同じLANで接続できるようであれば、以下のように修飾子として一覧から選択できます。

もし、修飾子に表示されないようであれば、同じネットワーク上に存在しないなど接続上の問題が疑われます。

 

 

このまま、リモートPCに資格情報を入力すると、アタッチ可能なプロセスの一覧が表示されるので、該当のプログラムを選択して「アタッチ」します。

 

これでローカルPCのVisual StudioからリモートPCの実行モジュールのステップ実行が可能となります。

 

リモートデバッグの注意点

 

リモートデバッグにおいて以下の注意点があります。

 

リモート デバイスでデバッグするには:

 

リモート デバイスと Visual Studio コンピューターがネットワークを介して接続されている、またはイーサネット ケーブルによって直接接続されている必要があります。 インターネットを介したデバッグはサポートされません。

 

リモート デバイスに開発者ライセンスがインストールされている必要があります。

 

リモート デバイスがリモート デバッグ コンポーネントを実行している必要があります。インストール中にファイアウォールを構成するために、リモート デバイスの管理者である必要があります。 リモート デバッガーを実行するかリモート デバッガーに接続するために、リモート デバイスへのユーザー アクセスが必要です。

Run Windows Store apps on a remote machine - Visual Studio 2015

 

 

インターネットを介したデバッグは出来ない点は要注意です。

 

 

Visual Studioのおすすめ本

私は、Visual Studio 2012をメインに使っていますが、いまやVisual Studio 2015がよく使われているようです。

おすすめできる書籍としては、以下の書籍があります。


作って覚えるVisual C# 2015 デスクトップアプリ入門

 

 

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