IISを使ってWEBアプリケーションを開発していると Web.config や applicationhost.config にまつわり、以下のエラーが発生します。
この構成セクションをこのパスで使用できません。この問題は親レベルでセクションがロックされているときに発生します。ロック状態は既定で設定されているか (overrideModeDefault = "Deny" )、または overrideMode = "Deny" もしくは従来の allowOverride = "false" を含んだ場所タグによって明示的に設定されます。
applicationhost.config の保存場所について整理してみましょう。
目次
IIS がインストールされている時のapplicationhost.configの場所
Microsoft Internet Information Services (IIS) は、Microsoft Windowsの標準Webサーバー(アプリケーションサーバー)サービスです。
Windows Serverだけでなく、Windows 10にもインストールされています。
Windows 10でIISを有効化する方法は次の通りです。
コントロールパネルから、「Windowsの機能と有効化」をクリックします。
さらに、「インターネットインフォメーションサービス」をチェックして「OK」をクリックします。
IISでは、applicationHost.config は以下の場所にあります。
C:\Windows\System32\inetsrv\config\applicationHost.config
Windowsのシステムフォルダにあるため、このファイルは普通に編集できません。
このファイルを編集するには、notepadを管理者モードで起動してから開くようにします。
IIS Expressがインストールされている時のapplicationhost.configの場所
IIS Expressは、IISの開発者向けのサブセットです。
Visual StudioでWEB開発するには、これを使います。
マイクロソフトのホームページでは、IIS Expressは以下のように説明されています。
Windows には、もともと標準で Internet Information Services (IIS) という本格的な Web サーバーが同梱されています。(既定ではインストールされません)
この IIS はリモートマシンにコンテンツを提供する目的で作られているので、Windows が動作しているあいだ中サービスとして動作し、クライアントからのリクエストにコンテンツを返します。
本格的な Web サーバーなので、HTML のホストはもちろんPHP のホストも ASP.NET のホストもできるので、それを使用して本格的な開発もとうぜん可能なのですが、そんなに本格的でなくても良い、ちょっとだけ Web サーバーで確認したい、といった場合には少々おおかがりです。とくに開発にしか使用しないのであれば、開発をしていない間は停止していたほうがリソースも消費しないしセキュリティ的なリスクも低くなります。
IIS Express は IIS を軽量かつ自己完結型とし、開発者向けに最適化したもので、サービスではなく、一般的なアプリケーションとおなじくプロセスとして動作します。そのため、使用するときだけ動作させて、使い終わったら終了するということが手軽に行えます。また、PHP や ASP.NET アプリケーションのホストも設定ファイルを適切に記述することにより可能です。
IIS Expressのダウンロードサイトは以下の通りです。
↓インターネット インフォメーション サービス (IIS) 10.0 エクスプレス
・https://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=48264
IIS Expressでは、applicationHost.config は以下の場所にあります。
C:\Users\xxxx\Documents\IISExpress\config\applicationhost.config
Visual Studioでは、プロジェクトを消しても applicationhost.config に記述された仮想ディレクトリのエントリーは残ったままなので、場所を知っておくと便利です。
詳細は以下の通りです。
・https://blogs.msdn.microsoft.com/chack/2012/09/22/iis-express-applicationhost-config/
Visual Studioでデバッグしている時のapplicationhost.configの場所
Visual Studioを使ってデバッグしている時は、applicationHost.config は以下の場所にあります。
(slnファイル、ソリューションファイルの位置)\.vs\config\applicaitonhost.config
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