IT業界の名言・格言をまとめてみました。
目次
ムーアの法則
集積回路上のトランジスタ数は「18か月(=1.5年)ごとに倍になる」
世界最大の半導体メーカーIntelの創設者の一人であるGordon Moore博士が1965年に経験則として提唱しました。
NVIDIAのCEOであるJensen Huang氏は、「ムーアの法則は終わった。マイクロプロセッサはもはや、かつてのようなレベルでの微細化は不可能だ」と、ムーアの法則の限界について言及しています。
また、米国半導体工業会(SIA)が出した「2015年の半導体国際ロードマップ」と題するレポートでは、2021年でムーアの法則が崩れると予測しています。
実際の所、物質を無限に分割することはできず、いずれ原子の大きさという壁にぶつかります。トランジスタは、原子の格子構造によって電流(電子)を制御しています。
5nm付近になると原子1個(およそ0.1nm)の大きさが影響を与えてきます。
回路を流れる電流、つまり移動する電子も、リード線の幅に対する抵抗や、物理学上の不確定性原理や、その他さまざまな理由から影響を受け、電子回路が実現できなくなります。
つまり、集積回路が原子や素粒子からできていることを考えれば、いつかは限界が来るはずです。
メトカーフの法則
ネットワーク通信の価値は、接続されているシステムのユーザ数の二乗(n2)に比例する
ゼロックスのパロアルト研究所でイーサーネットを発明したロバート・メトカーフにちなんだ法則です。
イーサーネットについては以下もご覧ください。
ブルックスの法則
遅れているソフトウェアプロジェクトへの要員追加は、プロジェクトをさらに遅らせるだけだ (英語: Adding manpower to a late software project makes it later.)
IBMのメインフレームであるSystem/360を開発したフレデリック・ブルックスによるソフトウェア開発のプロジェクトマネジメントに関する法則です。
遅れているプロジェクトに人を追加すればよい、と考えているバカなマネージャーに向けて発言するには、最適な法則だと思います。
パレートの法則
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した経験則で、経済において、全体の数値の大部分は、全体を構成するうちの一部の要素が生み出しているという理論です。
80:20の法則とも呼ばれます。
IT業界以外でも一般的に使われている経験則です。
ロングテールを説明するのに、「商品の売上の8割は、全商品銘柄のうちの2割で生み出している」というように使います。
Done is better than perfect (完璧を目指すよりまず終わらせろ)
完璧を目指すよりまず終わらせろ
Done is better than perfect.
Facebookの創業者、マーク・ザッカーバーグの言葉です。
何か新しいプロジェクトを始めたり、サービスを公開するときに、完璧になるまで躊躇していませんか?
まず、「終わらせる」て公開してみる。
その後、反応をみて徐々に改良してみるっていうスタンスや考え方は、何をやるにしても重要なスタンスだと思います。
ちなみに、マーク・ザッカーバーグは、スタンフォード大学在学中に、Facebookの元となったFacemashというサイトをわずか8時間で完成させて公開します。
「Facemash」は女子学生の顔を比べて勝ち抜き投票させるゲームで、大学で問題となりわずか4時間で閉鎖されることとなり、 謹慎処分になったとか。
事実はさておき、「とにかくまずやってみる」というスタンスは大切ですね。
Stay hungry, stay foolish
ハングリーであれ。愚か者であれ
Stay hungry, stay foolish
Appleの創業者、スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学で講演した時の言葉です。
The Network Is The Computer
オラクルに2010年に買収されたサン・マイクロシステムズのJohn Gageによる同社のスローガンです。
1980年代に既にネットワークに目を付けていたのは先進的と言えるでしょうね。
まとめ
いかがでしょうか?
時代は経っても、偉人の残した名言は、現在の私達にも応用が効く重みのあるものと言えるでしょう。
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