プログラミング言語って何なんでしょうか?
初心者にもわかりやすくまとめました。
プログラミング言語とは
プログラミング言語はコンピュータプログラムを記述するための言語です。
もとは機械語と言われるCPUの命令セットをそのまま記述していたのが、次第にアセンブリ言語と言われる機械語のニーモニックに取って代わられました。
その後、高級言語と言われる、より人間に分かりやすいプログラミング言語が誕生しました。
プログラミング言語の特徴
プログラミング言語の種類は沢山ありますが、どのプログラミング言語であっても、順次処理、分岐処理、繰り返し処理の3つの特徴を持っています。
順次処理
順次処理とは、上から順番に処理を進めていくことです。
プログラムは、特に指定しない場合、アルゴリズムの記述の上から順に処理されます。
分岐処理
分岐処理とは、条件によって枝分かれする処理のことです。
ある条件を満足する場合とそうでない場合で処理内容を変えたい場合に用います。
繰り返し処理
繰り返し処理とは、同じ処理を繰り返すことです。
ある条件が満たされている限り、幾つかの文を繰り返し実行したい場合に使います。
プログラミング言語の種類
プログラミング言語を実行方式で分類すると、インタープリター、バイトコード、コンパイラーの3種類あります。
順番に見てみましょう。
インタープリタ (Interpreter)
インタープリタとはソースコードが、逐次、実行されるプログラミング言語です。
インタープリンタ形式の言語として以下の言語があります。
BASIC (ベーシック)
BASICは、beginner's all-purpose symbolic instruction code (「初心者向け汎用記号命令コード」を意味する)です。
1970年代に普及したFORTRANと似ており、パソコンで使えることから広く普及しました。
なお、マイクロソフトのVisual Basicは、インタープリタでなくてバイトコードです。
PHP (ピーエイチピー)
PHPは、1995年にラスマス・ラードフ(Rasmus Lerdorf)が開発したプログラミング言語です。
ちなみにPHPは、PHP Hypertext Processorの略で、いわゆる再帰的頭字語になっています。
再帰的頭字語については以下をご覧ください。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2014/10/hanoi.png)
C言語やJavaと似た言語構造で、主にWEBアプリケーションのサーバーサイドで使われる言語として広く普及しています。
JavaScript
JavaScriptは、1995年、ネットスケープコミュニケーションズのブレンダン・アイク(Brendan Eich)によって開発されました。
よく間違われますが、JavaScriptとJavaとは異なるプログラミング言語です。
実行環境が主にウェブブラウザに実装され、動的なウェブサイト構築や、リッチインターネットアプリケーションなど高度なユーザインタフェースの開発に用いられます。
現在、ほとんどのWebブラウザでは、JavaScriptが動作するようになっています。
Perl (パール)
Perlは、1987年、ラリー・ウォール(Larry Wall)によって開発されたプログラミング言語です。
実用性と多様性を重視しており、C言語やsed、awk、シェルスクリプトなど他のプログラミング言語の優れた機能を取り入れています。
UNIXで簡単に使うことが出来るために、テキスト処理やファイル処理など簡易な処理をするために広く普及しました。
Ruby (ルビー)
Rubyは、1995年、日本人まつもとゆきひろ氏によって開発されたプログラミング言語です。
プログラミング言語である Perl が6月の誕生石であるPearl (真珠) と同じ発音をすることから、まつもと氏の同僚の誕生石 (7月) のルビーを取って名付けられました。まつもと氏の誕生石ではありません。念のため。
Rubyは、WebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsの普及に伴って広く世界で使われるようになりました。
Python (パイソン)
Pythonの読み方は、パイソンです。
Pythonは、1991年にオランダ人グイド・ヴァンロッサム(Guido van Rossum)によって開発されたプログラミング言語です。
AIのプログラミングに適した言語とされています。
AIについては以下をご覧ください。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2018/04/ai.png)
バイトコード
バイトコードとは、中間言語に変換して、特定の仮想マシンの上で実行されるプログラミング言語です。
主なバイトコード形式の言語は以下の通りです。
Java (ジャバ)
Javaは1995年、サン・マイクロシステムズによって開発されたプログラミング言語です。
Java仮想マシンを実装したJava Runtime Environment (JRE、Java実行環境)で動作します。
携帯やスマートフォン、パソコンのクライアントアプリケーション、サーバー系アプリケーションなど広いプラットフォームで受け入れられており、現時点で最も普及しているプログラミング言語の一つです。
Javaについては以下をご覧ください。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2014/09/java_logo2.jpg)
Visual Basic
マイクロソフトが、BASICから派生した言語を拡張したものです。
統合開発環境と統合されており、WindowsでGUIアプリケーションを作りには最適な開発環境の一つです。
マイクロソフトが提供する.NET Framework上で動作します。
C# (C Sharp、Cシャープ)
C#は2001年、マイクロソフトが開発したプログラミング言語です。
C言語やC++、Javaの影響を深く受けており、現在はJavaと共に最も普及したプログラミング言語となっています。
コンパイラ (Compiler)
コンパイラとは、人間が理解できるソースコードを、オブジェクトファイルにコンパイルして、更にライブラリとリンクして実行形式のファイルを作るプログラミング言語です。
主なコンパイラ形式の言語は以下の通りです。
Fortran (フォートラン)
FORTRANは、1954年にIBMのジョン・バッカス(John Warner Backus)によって開発されたプログラミング史上最初の高水準言語です。
その後に登場する多くの高級言語の元となった言語と言ってよいでしょう。
科学技術計算で使われる場面が多く、アポロ計画のミッションでも使われたそうです。
COBOL (コボル)
COBOLは、Fortranとは対照的に、事務処理用に開発されたプログラミング言語です。
名称は「Common Business Oriented Language」(共通事務処理用言語)の頭文字から取っています。
現在のプログラミング言語の主流は、C#やJavaですが、未だに多くの事務処理はCOBOLで動作していると言われています。
そのため、COBOLの技術者が将来不足するのではないかと危惧する声が聞こえます。
COBOLについては以下にまとめました。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2016/04/program.jpg)
PL/Ⅰ (ピーエルワン)
PL/Ⅰは、科学技術計算に強いFortranと事務処理に強いCOBOLの、両方の利点を兼ね備えたプログラミング言語です。
1964年、IBMによって開発され、汎用機で広く使われたプログラミング言語です。
C言語
C言語は、1972年、AT&Tのベル研究所のデニス・リッチー(Dennis MacAlistair Ritchie)、ケン・トンプソン(Kenneth Lane Thompson)らによって開発されました。
UNIXを開発するのに使われた言語であり、UNIXの普及と共にC言語も広く普及しました。
UNIXについては以下をご覧ください。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2016/08/os-mini-logo.png)
今日、ほとんどの言語はC言語を源流にすると言っていいぐらい、後のプログラミング言語に影響をあたえました。
Smalltalk (スモールトーク)
Smalltalkは1980年に発表された、オブジェクト指向言語です。
その後、登場する多くのオブジェクト指向型のプログラミング言語に影響を与えました。
C++ (シープラスプラス)
C++は、1983年、ビャーネ・ストロヴストルップ(Bjarne Stroustrup)がC言語の後継として開発しました。
オブジェクト指向の考え方としてクラスや継承の概念と取り込んでいます。
Pascal
Pascalは、1970年にスイスのチューリッヒ工科大学のニクラウス・ヴィルト(Niklaus Wirth)によって開発されました。
もともとは教育用のプログラミング言語でした。
ボーランド社のデンマーク人アンダース・ヘルスバーグ(Anders Hejlsberg)によって開発されたTurbo PascalとDelphiによって広く普及しました。
アンダース・ヘルスバーグはその後、マイクロソフトでC#の設計に携わりました。
Objective-C
Objective-CはNeXT、Mac OS XのOSに標準付属する公式開発言語です。
C言語をベースにSmalltalk型のオブジェクト指向機能を持たせた上位互換言語です。
多くのiOSのアプリケーションはObjective-Cで書かれています。
Swift (スイフト)
アップルのiOSおよびOS Xのためのプログラミング言語です。
Worldwide Developers Conference (WWDC) 2014で発表されました。
アップル製OS上で動作するアプリケーションの開発に従来から用いられていたObjective-CやObjective-C++、C言語と共存することが意図されています。
人気のプログラミング言語
TIOBE Index (http://www.tiobe.com/tiobe-index/)によるプログラミング言語の人気は以下の通りです。
Java、C、C++、C#、Python、PHP、JavaScript、Visual Basic、Perl、Assemblyの順番です。
今後、新たなプログラミング言語を学習する際の参考としてよいでしょう。
まとめ
まず、どれか一つのプログラミング言語をマスターしましょう。
最初に学ぶにはC言語が最適です。
C言語さえマスターすればほとんどの言語はすぐに理解できるはずです。
C言語の入門書は山ほどありますが、どれか一冊で悩んでいるなら以下の本がわかりやすいでしょう。
プログラミングをオンラインで安価に学習するにはUdemyというサービスがあります。
以下にまとめました。
![](https://urashita.com/wp-content/uploads/2016/04/program.jpg)
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