デスクトップOS(Windows, Android, iOS)とデスクトップアプリケーションのシェアの推移と歴史、パラダイム

どのような世界にも栄枯盛衰はあります。

特にパソコン業界は動きの激しい業界です。

日々新しい企業が生まれては消えていきます。

動きを止めたり、道を間違えるとすぐに衰退していきます。

全速力でマラソンをしているような世界で休憩は許されません。

活力があって面白い世界ではありますが、厳しい世界です。

しかし、一方で敗者の復活がないわけではないです。

今回は、ここ40年余りのパソコン業界の推移をざっと見てみましょう。
過去を振り返ることで、失敗を学び、今後の未来を予想することが出来るかもしれません。

pichart

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個人ユース、デスクトップOSのシェアの推移

以下の図は1975年から2011年まで個人ユースで使われるオペレーティングシステムのシェアのグラフです。

パソコンだけではなくて、タブレット、スマートフォンも含まれたものです。

なかなか興味深いグラフだと思います。

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(出典: https://techpinions.com/why-the-wheels-are-falling-off-microsoft/12932)

1970年代のパソコンの黎明期は、タンディ、コモドールやアップルといった会社が半完成品のマイクロコンピュータを発売したことによりパーソナルコンピュータ革命を始めました。

当時のパソコンは、8ビットのマイクロプロセッサー、CPUを使っており、オペレーティングシステムのデファクトスタンダードはデジタルリサーチ社のCP/Mでした。

これが、1981年にIBMがオープンアーキテクチャーのIBM PCを発表するとともに一気に勢力図が変わります。

ハードウェアはだれでも製造可能なIntel製のCPUを使ったパソコンが主流となり、OSはマイクロソフト製のDOS、そしてその流れを組むWindowsが主流となりました。

上記の図のように、1980年代の後半から2009年ごろにまで、WinTel(マイクロソフトとのWindowsと、IntelのCPUを使ったパソコン)が圧倒的なシェアを握っていたことがわかります。

この時代には、Next社のNextStep、IBM社のOS/2、Be社のBeOS、Apple社のSystem 7などWindowsに対する対抗馬はあったものの、ほぼ太刀打ちできなかったと言っていいと思います。

文字通り、マイクロソフトの圧勝で、デスクトップOSのシェアは96%にも達しました。

ところが2009年以降どうなったでしょうか?

AndroidとApple(iOS、MacOS)のシェアが急激に伸びていることが分かります。

これはもちろん、いわゆるパソコンにおいて、マイクロソフト、Windowsのシェアが落ちたわけではありません。
タブレット、スマートフォンの台頭によるものです。

タブレット、スマートフォンの台頭 AndroidとiOSの伸び

以下の図を見てみましょう。
パソコン、タブレット、スマートフォンの出荷台数の推移を表示したグラフです。

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デスクトップパソコンとノートパソコンを足した出荷台数は2005年移行、増えてはいるものの微増であり、タブレットとスマートフォンを足した出荷台数の伸び率には遠く及びません。

この図によると2010年にタブレットとスマートフォンを足した出荷台数は、デスクトップパソコンとノートパソコンを足した出荷台数を越えたことがわかります。

タブレットとスマートフォンで使われているOSはAndroidとiOSが2強であり、MicrosoftやBlackberryを擁するRIMは、遙か後塵を拝していると言えます。

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こちらは、スマートフォンのOS別のWEBトラフィックの推移です。

Androidの伸びはすさまじい。

一方、NokiaのSymbianの落ちが目立ちます。

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こちらは国別のスマートフォン(タブレットが含まれるかどうかは不明)のOS別シェアです。

日本ではアップル製品が人気ですが、世界的にはいかにAndroidが強いかがわかります。

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こちらは、スマートフォンの出荷台数です。

ここでもAndroidの出荷台数の伸びが目立ちます。

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(出典: Wikipedia)

こちらはWikipediaからの出典ですが、世界のスマホのシェアです。

iOSは横ばい、Androidが急伸、Symbianが急落と言えるでしょう。

RIM、Windows Phone、Windows Mobileはかなりの後塵を拝しています。

デスクトップアプリケーションの栄枯衰退

OS、オペレーティングシステムの栄枯衰退以上に見逃しててはいけないのはデスクトップアプリケーションの栄枯衰退です。

例えば、スプレッドシートの世界を見てみると、プラットフォームの変遷に伴い、ナンバー1製品が見事に入れ替わっています。
最初のナンバー1がAppleⅡ時代のビジカルク、次がDOS時代でLotus 1-2-3、そしてGUI時代はMacでもWindowsでもExcelです。

ワープロの世界ではどうでしょうか。

CP/Mの時代にナンバー1だったのはWordstarです。

しかしDOSの時代には、WordPerfectが圧倒的な人気を得て、Wordstarは衰退しました。

しかし、Lotus 1-2-3と同じくWordPerfectもWindowsへの対応は遅れてしまい、マイクロソフトのWordにシェアを奪われてしまいます。

WordPerfectはその後、WordPerfect 6.0(通称SIXO、シックスオー)をリリースしますが、またしてもパラダイムのチェンジが起こります。

スィートパッケージ、すなわち、オフィスパックの登場です。

マイクロソフトは自社製品を束にしてOfficeという名前で製品に仕立て上げました。

Word、Excel、PowerPoint、メーラー、Accessをバーゲンセールのごとく抱き合わせて販売する手法です。

価格メリットとOLEによる、アプリケーションの連携により、企業には人気となり、Office製品は既存の個別アプリケーションを置き換える製品となってしまいました。

同様のオフィス製品もライバル社たちは出荷します。

1社のみで出荷できたのは、ロータスでLotus 1-2-3、WordPro(AmiPro)、Freelanceを束にしてロータススーパーオフィスとしてリリースします。

WordPerfectはノベルに売却された後、タブ切り替えで有名なボーランドのQuattro proと組んでWordPerfect Suiteをリリースします。

しかし、ロータススーパーオフィスもWordPerfect Suiteも、先行するマイクロソフトオフィスには遠く及ばず、ついにデスクトップアプリケーションもマイクロソフト製品の牙城となります。

今後の展開は?Windows, iOS, Androidの将来

気になるのは今後の展開でしょう。

これは誰にもわかりませんが、一番最初の1975年から2011年までのOS別のシェアの推移を見ればある程度のことは予想できるでしょう。
次のことが言えると思います。

  • 20年にわたり、シェアを圧倒していたマイクロソフトが、タブレットとスマートフォンの勢いに押され、パラダイムのシフトが起こっていること。
  • 今後もタブレットとスマートフォンの出荷台数は伸びるということ。
  • シェアにおいてはAndroidとiOSのシェアは圧倒的で大きく崩れることはないこと。

ただ、ひとつ私には大きな疑問があります。

果たして企業で、パソコンがタブレットに置き換わることがあるだろうか?

タブレット、スマートフォンは便利なものの、プログラムを開発したり、資料を作ったりするには不向きで、パソコンがなくなるとは思えません。

これは1990年代の初頭、滅びゆく恐竜と呼ばれたIBMのメインフレームがいまだに大企業に使われていることと通じるかもしれません。

シェアが落ちたとはいえ、なくならいのがパソコン。
マイクロソフト Surface Pro 4(i5/128GB/4GBモデル) Windowsタブレット[Office付き・12.3型] (キーボード別売・シルバー) CR5-00014

これなんか、Windows 10が動き、別売のキーボードを付ければ、もはやノートパソコンなのかタブレットなのかわからないですね。

私はパソコンは、こういった姿に変わって長く生き残るのではないかと思っています。

一時代の覇者が次の時代の覇者とはならないのがこの業界の常です。

今後の10年でどう勢力図が変わっていくか楽しみです。

最後まで読んでいただきありがとうござました。
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