COBOLって知っていますか?
COBOLを初心者にも分かりやすく解説してみました。
目次
COBOLとは
COBOLは、事務処理用に開発されたプログラミング言語です。
40年ほど前はデファクトスタンダードのプログラミング言語でした。
COBOという名前は「Common Business Oriented Language」(共通事務処理用言語)の略です。
読み方は、コボルです。
1954年に誕生したFORTRANは、主に科学技術計算用として開発されました。
一方、1959年に誕生したCOBOLは、主に事務処理計算用に開発されました。
大型汎用機、メインフレームで多く使われ、いまだにCOBOLで動いているシステムは多いと言われています。
プログラミング言語については以下にまとめています。
COBOLの種類
COBOLの種類、亜種、方言には以下のものがあります。
OPEN COBOL
オープン環境で使われるCOBOLです。
UNIX COBOLとも呼ばれます。
YPS COBOL
YPS COBOLは、富士通のCOBOLです。
Pro COBOL
Pro COBOLは、OracleのCOBOLです。
Micro Focus Visual COBOL
Micro Focus Visual COBOLは、マイクロフォーカス(Micro Focus)社のCOBOLです。
NetCOBOL
NetCOBOLは、富士通のCOBOLです。
COBOLの特徴、利点
COBOLの特徴は、次の通りです。
- 事務処理などの一括処理に向いている
- 短時間で習得が可能である
- 信頼性・保守性・堅牢性に優れている
- 規格統一が図られ他OSへの移植が容易
COBOLは古い?現在は?
COBOLは古いか?
これは間違いなくそう言えるでしょう。
COBOLの登場は1959年。
現在の主流言語である、C++は1983年、Javaは1996年、C#は2000年に登場しました。
今時のシステムにおいて、COBOLを使って新規にシステム開発されることはありません。
COBOLの仕様は古く、何度も改訂されており、最近では2014年に5次の国際規格が制定されました。
COBOLは古いがゆえに、良くも悪くも現在に影響を与えています。
膨大なCOBOLプログラムおよびそれらの処理するデータが、企業や政府機関に長年開発し続けられ稼働している。ガートナー発という情報によれば、メインフレームが世界1万サイト以上あって3万8千のレガシーシステムがあり、COBOLは全プログラム約3,100億行のうちの約65%の約2,000億行あって、毎年約50億行が増えているという 。これはFORTRANとアセンブラを合わせた資産の数十億行に比べて圧倒的に多い。また、世界の商用データの約75%、商用トランザクションの80%以上(Google検索の200倍以上)である。COBOL開発者は85万人以上いるが、COBOL開発者の増加より減少がずっと速いという。
日本国内では、2004-2009年のプロジェクトデータ2,417件をまとめたIPAのレポートによると、1位のJava(25.4%)に次いでCOBOLは16.8%で2位である。
このように、誕生から半世紀たってもなお主流言語のひとつの座を占めている点で、他の初期の言語を引き離している。
このように現在も広く使われた言語であり、COBOLのニーズは一定数あると言えるでしょう。
今後将来、COBOLの技術者が不足して困るとする予想もあります。
COBOL プログラム、ソース
COBOL初心者入門のプログラミング学習サイトおすすめ
COBOLの初心者のための入門サイトがあります。
COBOLプログラミング入門
COBOL入門 ひよこグミ
こういうサイトがあるのはありがたい。
COBOLの口コミと評判
COBOLに関する口コミと評判を集めてみました。
とはいえ、「じゃあ勝ち組の売れてる技術だけやっときゃいいのね」ってのは技術者として不健全というか、80年代に掃いて捨てるほどいた「COBOLさえやってれば一生食ってけるおじさん」と同じになっちゃう。フットワークはいつも軽く、常に新しいことに興味は持たなきゃだにゃ。
— ウチューじん・ささき (@uchujin17) 2017年5月24日
最初はみんなCOBOLやるよー
↓
COBOLの仕事しかずっとやらせない
↓
COBOLの仕事がなくなったら、「Javaできない奴はクビ」となる。なので、若い人ほどCOBOLの仕事に関わりそうだったら全速力で逃げるべし。使い物にならない人間になりたくないだろ?
— みなか™️ (@mrmbackdoor) 2017年5月23日
日商簿記一級とITストラテジスト試験とプロマネ試験に合格してCOBOL完璧にして、ほかの言語も出来るようになったら大手銀行から引っ張りだこや!!頑張るで!!
— のもさん(´◉ω◉) (@ryooooosuke0311) 2017年5月15日
COBOLは、いまだに口コミとして語られけど、新しい言語も学ばないとね。。。
COBOL技術者(コボラー)がJavaを学ぶと有利、比較
COBOLとJavaが比較されることがあります。
Javaについては以下をご覧ください。
過去のコンピューター遺産と言われがちのCOBOLですが、金融関係のシステム構築には欠かせないものであり、銀行を中心に未だ採用されています。
しかし、仕事はあるものの仕事の幅は狭く、銀行や保険会社以外ではあまり需要がないのが現状です。
その点、COBOLではなくJavaを採用する銀行も少なくなく、様々な業界のアプリ開発やサイト開発に携われるので活躍の場は広いです。
JAVAの方が1件あたりの報酬額が高くなる傾向が見られました。
この理由として案件数の多さが関係していると考えられます。
COBOLの案件は数が少ないですが、依頼を受けたい人がたくさんいるため、多少安く見積もっても受注されるようになっており、反対にJavaの案件は数が多いため、報酬を高く設定しなければ依頼を受けてもらえない傾向があるからです。
Java/COBOLの両方を習得している技術者は、現在かなり限られた技術者しかおらず、非常に引き合いが多くなります。
また、これからは、COBOLからJavaへのマイグレーション案件が増加する事が想定される為、今習得しておけば、今後想定される案件に対してかなり有利にアクションを起こす事ができます。
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