HDMIケーブルには複数のバージョンが存在します。
HDMIのバージョン一覧
HDMIのバージョン一覧については、以下にまとめました。
・https://urashita.com/archives/23088
細かなマイナーバージョンを除けば、以下の通り全部で7個のメジャーリリースがあります。
- 1.0
- 1.1
- 1.2
- 1.3
- 1.4
- 2.0
- 2.1
最新は、2.1です。
HDMIのコネクタ形状は同じなので、対応バージョンが異なるものでも機器への物理接続は可能です。
素朴な疑問として、こんなに沢山種類があると、古いケーブルを使うと映らないとか、混乱しないんだろうか?
実際のところ、コンテンツ視聴の場合は機器・ケーブルともに目的にあったバージョンでないと、バージョンが下位のものに制限されてしまいます。
たとえば、4K非対応のVer1.4のケーブルで4Kテレビとブルーレイレコーダーを接続しても、レコーダーに4K解像度で映像を出力できません。
HDMIのバージョン表記は禁止
HDMIのバージョン表記は2012年以降、禁止されています。
HDMIのライセンス管理を行なう「HDMI Licensing、LLC」がプレス向けのテクノロジーセミナーを開催し、HDMI規格の近況などについて説明を行なった。この中で2012年1月1日以降、HDMIのバージョン表記をなくすことを明らかにした。
バージョンナンバーを謳うことを止める背景について、HDMI Licensing、LLCプレジデントのスティーブ・ベネティ(Steve Venuti)氏は、例えば「HDMI 1.4対応」と言ってもそこに含まれる仕様は多く、実際に機器側がどの機能を実装しているのか分からずユーザーが混乱する恐れがあるからだとしている。
・https://ascii.jp/elem/000/000/516/516354/
ええっ?
HDMIケーブルにバージョン番号を書いてあった方が分かりやすくないだろうか?
確認方法、調べ方、見分け方
残念ながら、HDMIのバージョンの確認方法、調べ方、見分け方はないです。
以下の表記を見つけたけど、この認証ラベルを見たことないですね。
特別な認定資格により、特定のパフォーマンスを満たしたケーブルに対し認証を与え、全てのHDMI製品にHDMI Licensing Administrator Inc.が提供する認証ラベル(Cable Name Logosラベル)を貼ることが義務付けられている。
・http://www.aim-ele.co.jp/tech/hdmi-tech2/
HDMIケーブルと伝送スピード、解像度
HDMIケーブルのバージョンと伝送スピード、解像度をまとめました。
HDMI バージョン |
カテゴリー | ケーブルタイプ | 伝送スピード | 解像度 |
---|---|---|---|---|
Ver 1.2 | カテゴリー1 | Standard HDMI Cable (スタンダードHDMIケーブル) |
2.25Gbps | |
Ver 1.3 | カテゴリー2 | High Speed HDMI Cable (ハイスピードHDMIケーブル) |
10.2Gbps | |
Ver 1.4 | 3840x2160 4096x2160 4Kサポート |
|||
Ver 2.0 | Premium High Speed HDMI Cable (プレミアムハイスピードHDMIケーブル) |
18Gbps | ||
Ver 2.1 | カテゴリー3 | Ultra High Speed HDMI Cable (ウルトラハイスピードHDMIケーブル) |
48Gbps | 8Kサポート |
4K解像度を出すためには、HDMI 1.4以降のケーブルが必要です。
HDMI ケーブルのおすすめ、価格
HDMIの端子の形状が同じなので、HDMI機器のバージョンが異なっても、HDMIケーブルでつなぐことは可能です。
ただ、要求された通りのスペックが出せるかどうかはケーブルのバージョン次第になります。
よって、HDMIケーブルのバージョンはなるべく上のもの、つまり、2.0とか2.1のケーブルを使うほうがよさそうです。
例えば、Club 3D製のHDMIケーブルはおすすめです。
Club3D HDMI 2.1 10K 120Hz 48Gbps Male/Male 1m 30AWG Ultra High Speed Cable ウルトラ ハイスピード ケーブル (CAC-1371)
ケーブルで3,000円以上とは高めですが、会社の中なんかで古いケーブルをそのまま使うと「映像が映らない」なんてこともありますよ。
実際買ってみました。
ケーブルは太いですね。
これだと、8Kにも対応しているんです。
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