Gradleで生成したプロジェクトに勝手に作られてしまう、gradlewとgradlew.batという2つのファイル。
これらのファイルは、Gradle Wrapper (Gradleラッパー) と呼ばれています。
gradlew は、Linux/macOS用のシェルスクリプト。
gradlew.bat は、Windows用のバッチファイル。
この2つの違いは何なんでしょうか?
目次
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) はGralde + インストーラー
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) を使うと、Gradleがシステムにインストールされていなければ、自動的にインストールしてくれます。
自動ダウンロードするために、インターネットにつながっていないといけません。
Gradle Wrapper (Gradleラッパー)はプロジェクトの一部
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) はプロジェクトの一部です。
gitで管理し、プロジェクトチームで共有して使います。
一方で、システムにインストールしたgradleはどのプロジェクトとも関連しない実行ファイルです。
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) は特定のバージョンのGradleに関連付けられます。
したがって、異なるバージョンのgradleがシステムにインストールされていた場合は、関連付けらているgradleのバージョンがインストールされます。
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) のメリット
それでは、なぜgradleのプロジェクトでは Gradle Wrapper (Gradleラッパー) が勝手に作られてしまうのでしょうか?
gradlew の最大のメリットは、gプロジェクトを配布した場合、新規参加の開発者にgradleのインストールを依頼しなくて良い点です。
Gradle Wrapper (Gradleラッパー) を使えば、自動的に最適なgradleがインストールされるからです。
antやmavenにはない、メリットです。
gradlew コマンド実行できない (command not found)
gradlew コマンド実行できない (command not found) って表示されますか?
gradlewをコマンドラインから実行するには、
./
を追加する必要があります。
Linux / MacOS
1 |
./gradlew |
Windows PowerShell
1 |
.\gradlew |
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