Project Cambriaと呼ばれていたMetaの次世代VRヘッドセットですが、2022年10月11にMeta Quest Proとして発表されました。
Metaの従来のVRヘッドセットは、Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) ですが、Meta Quest Proはビジネス利用を意識しており値段も22万6,800円と大幅に高く、Meta Quest 2の後継機という位置づけではないようです。
Meta Quest 2の後継機は2023年に発売されるMeta Quest 3のようです。
今回、Meta Quest Proを使う機会があったのでレビューしました。
目次
Meta Quest 2とMeta Quest Proのスペック比較表
従来機である、Meta Quest 2 (Oculus Quest 2) とMeta Quest Proを比較してみましょう。
Meta Quest 2 | Meta Quest Pro | |
---|---|---|
トラッキング方式 | インサイドアウト方式 (6DoF) |
インサイドアウト方式 (6DoF) |
PCとの接続 | 不要 | 不要 |
レンズ | フレネルレンズ | パンケーキレンズ (Quest 2より40%薄型化) |
解像度(片目) | 1832 x 1920 | 1800 x 1920 |
ppi | 773ppi | Quest 2より37%増加 |
リフレッシュレート | 60/72/90/120Hz | 72/90Hz |
視野角 (Visible FOV) |
水平97°/垂直93° | 水平106°/垂直96° |
色域 | — | Quest 2の1.3倍 |
パススルー表示 | ◯ (モノクロ) |
◯ (フルカラー) |
IPD (瞳孔間距離) |
3段階 (58/63/68mm) |
無段階調節 (55〜75mm) |
表情トラッキング | × | ◯ |
視線トラッキング | × | ◯ |
Quest Link | ◯ | ◯ |
Air Link | ◯ | ◯ |
重量 | 504g | 722g |
バッテリー 搭載位置 |
ゴーグル側 | 後頭部側 |
内蔵プロセッサ | Snapdragon XR2 | Snapdragon XR2+ (Quest 2より50%高速化) |
RAM | 6GB | 12GB |
ストレージ | 128/256GB | 256GB |
ワイヤレス | Wi-Fi 6+Bluetooth 5.1 | Wi-Fi 6+Bluetooth 5.2 |
バッテリー駆動 | 2〜3時間 | 1〜2時間 |
マイクロフォン | 2 | 3 |
3.5mm イヤホンジャック |
◯ | ◯ |
コネクタ | USB Type-C | USB Type-C |
付属 コントローラー |
Touch コントローラ | Touch Proコントローラ |
発売日 | 2020年10月13日 | 2022年10月26日 |
価格(税込) | 128GB:59,400円 256GB:74,400円 |
256GB:226,800円 |
Meta Quest ProヘッドセットはMeta Quest 2に比べて少し重いものの、バッテリーが頭部にあるために安定して装着可能です。
Meta Quest Proは、パンケーキレンズを採用しておりMeta Quest 2に比べて前部分が大きくなく、下部分も開いているために、ヘッドセットを被った際に圧迫感が減ります。
マスクをしていてヘッドセットのレンズが曇るとかも軽減されると思います。
Meta Quest Proのパススルーはカラーです。
Meta Quest Proには表情トラッキング(フェイストラッキング)、視線トラッキング(アイトラッキング)の機能が追加されました。
Meta Quest 2とMeta Quest Proコントローラ―比較表
Meta Quest 2と比べてMeta Quest Proのコントローラーは大幅に進化しています。
Meta Quest 2 コントローラー |
Meta Quest Touch Pro コントローラ― |
|
---|---|---|
トラッキング方式 | ヘッドセット依存 | セルフトラッキング |
サイズ | 90 x 120mm | 215mm x 142mm x 95mm |
重量(片方) | 126g | 435g |
搭載カメラ数 | — | 3 |
プロセッサ | — | Snapdragon 662 |
TruTouch ハプティック フィードバック |
× | ◯ |
スタイラスペン先 | × | ◯ |
価格(税込) | 片方:9,890円 両方:19,780円 |
両方:37,180円 |
Meta Quest Touch Proコントローラーの方は、プロセッサとカメラを搭載しており独自に位置検出を行っており、Meta Quest 2では位置の検出が無理だったような場所、例えばコントローラーを持つ手を背中の方に持って行っても位置検出が可能です。
Meta Quest Touch Proコントローラーには、TruTouch ハプティックフィードバックというフィードバックにより、よりリアルな感覚を再現しています。
Meta Quest Touch Proコントローラーには、ストラップの代わりにスタイラスペン先を装着可能です。
また、Meta Quest Touch Proコントローラーは別売で37,180円で販売されており、従来機であるMeta Quest 2とも連動可能となるようです。
Meta Quest Proの発売日、価格、購入方法
2022年10月11日に行われたMeta Connect 2022でMeta Quest Proは発表され、同時に発売されました。
Meta Quest Proは226,800円(税込み)です。
↓Meta Quest Proを各ストアで購入する
Meta Quest Proのレンタル
Meta Quest Proをレンタルして試してみたい人は、VRヘッドセットで有名なサイトでレンタルされるのを待つしかないと思います。
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・https://rental.kikito.docomo.ne.jp/
↓ジャパンエモーション (ジャパエモ)
Meta Quest Proの開封レビュー
Meta Quest Proの開封してレビューしました。
箱は日本専用で日本語が書かれていました。
開封して中身を出してみました。
こちらがヘッドセットとコントローラーを同時に充電できる充電器&ドックになっています。
こんな感じでコントローラーとヘッドセットを接続して充電します。
パンダの顔見たいなパンケーキレンズ。
ヘッドセットを上から見たところ。
上から見た時の特徴として、頭の上にかぶさるバンドがないこと。
つまり、額に当たる部分と頭に当たる部分でヘッドセットを支えることになります。
ヘッドセットを下から見たところ。
下の部分を覆うものがないので、ヘッドセットを被っていても下は丸見え。
IPD調整、左右のカメラのレンズの位置は直接手で行います。
Meta Quest 2は3段階で調整していたのに対して、Meta Quest Proは無段階調整です。
またカメラのレンズの左右にある遮蔽ゴムは、磁石でくっ付いているだけです。
左右のコントローラー。
それぞれカメラが3個ついています。
コントローラーにストラップの代わりにスタイラスペン先を付けてみました。
コントローラ―からストラップを外す際は、力任せに引っ張るのではなくて、少し回転させるとロックが外れて取れるようになっています。
コントローラー専用の充電ケーブルが1個だけ付属します。
Meta Quest Proの特徴、性能 まとめ
Meta Quest ProはMeta Quest 2と比べて、多くの性能アップが図られているものの本質的なVRとしての機能は大して変わりません。
Meta Quest 2と比べて、Meta Quest Proの主な特徴・違いとしてとして以下があります。
1. パススルーがカラー
パススルーがカラーです。
2. 視線トラッキング
視線トラッキングの機能が追加されました。
3. 表情トラッキング
表情トラッキングの機能があります。
4. 付属のTouch Proコントローラーがセルフトラッキング
付属のTouch Proコントローラーがセルフトラッキング可能です。
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