ストレージにSSDを採用したVPS(Virtual Private Server、仮想サーバー)は、まだまだ限られていると思います。
そんな中で、SSDプランが月々685円から使える!「さくらインターネットのVPS」を使ってみたのですが、とても高速で安定して使えています。
さくらインターネットはVPSでは最大手なので何より安心できます。
サーバーは東京と石狩にありますが、初期費用が無料の石狩がおすすめです。
インターネットのスピードでは、東京からの距離と石狩からの距離はほぼ無視できます。
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目次
SSD(ソリッドステートドライブ)のメリットとHDD(ハードディスクドライブ)との違い
まず、SSDとHDDはどう違うのでしょうか?
SSD (Solid State Drive/ソリッドステートドライブ) は、高速・無音のストレージで簡単に言うと、ハードディスク (HDD) の代わりになる記憶装置です。
HDDの中身は、データを記録する部分であるプラッタと読み書きを行なうヘッドの組合せで構成されていますが、SSDではフラッシュメモリが使用されていて物理的な動作をする部分がありません。
SSDのメリット
SSDのメリットとして次のような点があります。
ランダムアクセスでのデータの読み込み性能が高い
HDDではランダムアクセス時に物理的なヘッドの移動 (seek/シーク) を伴ないますが、SSDでは物理的な移動がない分高速です。
OSをSSDにインストールして高速起動、辞書データをSSDに置いて変換のレスポンス向上などの使い方も出来ます。
耐衝撃性が高い
SSDは物理稼動部分がないため、読み書き中の振動に強いという特長があります。
HDDでは読み書き中の振動が原因でプラッタとヘッドが接触しプラッタに傷が付いたり、また、落下などの衝撃によりモーター内のベアリングが変形したりしてデータの読み書きが不能となる場合があります。
ノートパソコンの記録装置として、携帯時のトラブル防止に向いています。
消費電力が低い
HDDではデーターにアクセスする際、ディスクを回転させヘッドを動かす必要があります。
ディスクの回転にはモーターを動作させる電力が必要ですし、ディスク停止時から回転を開始する時はさらに電力を必要とします。
SSDではディスクもヘッドも必要ありませんので、消費電力が低くなります。
バッテリで動作するノートパソコンに搭載して動作時間アップに向いています。
軽量
SSDにはモーターもヘッドも必要ありません。
また、HDDは埃の侵入を防ぐため基本的に金属製の筐体で密封されており重量の増加にも繋がっています。
ノートパソコンの記録装置にすれば、持ち運びも楽です。
動作音が静か
SSDはモーターを始めとした物理稼動部分がないためHDDに比べて動作音が静かです。
デスクトップPCに組み込んで静音パソコンの作成に向いています。
SSDのデメリット
一方で、SSDのデメリットは次のようなものがあります。
容量がHDDに比べて少ない
容量1TB以上の製品が存在するHDDと比較するとSSDの容量の主流は256GBとあまり大きくありません。
これについてはMLCを搭載し400GB以上の容量を実現した製品が登場するなど、技術的な改善が進んでいる途中です。
容量あたりの単価がHDDに比べて高い
MLCを搭載した製品の登場、量産効果などで改善が進んでいますが、まだまだ高いです。
書き込み速度が遅い
搭載されるコントローラやフラッシュメモリの進歩により、上位のモデルではHDD以上の速度を実現しているモデルもあります。
書き込み耐久性能の問題
書き込み回数に耐久上、上限があると言われることがあります。
ウェアレベリングやキャッシュメモリの搭載により耐久性能を向上させています。
私のケースでのトラブル
私の場合、月間30万PVほどあるサイトのサーバーを「お名前.com VPS
さくらインターネットでなくて、お名前.com の方を使った理由は単に価格がほんのわずか安かったからです。
以下の記事に詳細を書いています。
ところで、このサーバー、運用しているときのリソース情報を見てみるとこんな感じになっています。
なんか、ディスクがしんどがっていますね。
WEBサイトにアクセスしても、どうもディスクIOがボトルネックとなって表示が遅くなっている様子でした。
こんなこともあるんだなぁと思って、nginxのパラメーターをいじってみても中々改善されません。
パラメーターをいじった様子は以下の記事に書いています。
このままでは、運用できないと思い安価な解決策を考えた結果、SSDプランが月々685円から使える「さくらのVPS 」に引っ越してみました。
さくらインターネットのSSDのVPSを申し込んで使ってみた
以下の公式サイトを開きます。
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以下のプランの中で、私の場合、1G 石狩ソリューション0円、SSD30GBというプランに決めました。
その後、一番下の「2週間お試し無料!お申し込みはこちら」を押します。
石狩ソリューションとかSSDの選択は、「2週間お試し無料!お申し込みはこちら」を押した後の画面から選択します。
石狩ソリューションと東京ソリューションの違いはサーバーの設置場所の違いですが、インターネット回線では、石狩か東京かの設置場所の違いはほぼ無視できるので、初期費用0円の石狩を選んでよいでしょう。
SSDとHDDでは確かにSSDは30GB、HDDは100GBとSSDは容量が圧倒的に少ないですが、後述の通り、私の場合、効果は劇的でした。
さくらインターネットのVPSの申し込み手順は以下の記事に書いています。
さくらのSSDのVPSで運用した結果
こちらが、さくらインターネットのSSDのVPSに引っ越してみた後の、さくらインターネットのリソース情報です。
ディスクIOがほぼゼロになっていることがわかります。
はっきり言って劇的に改善しました。
ここまで改善できるとは思っていませんでした。
さくらのSSDのVPSが向いているケース
HDDのVPSが悪いわけではありません。
ただ、いくつかのケースではさくらのSSDのVPSが向いているケースがあります。
私が感じる、さくらのSSDのVPSが向いているケースは以下のようなサーバーを運用している場合です。
- 月間50万PV以上などアクセス数が多いサーバー
- 画像が多いなどディスクIOが多いようなサーバー
矛盾するようですが、HDDに比べてSSDは容量が同じ値段で容量が小さいため、ディスク容量を必要としないサーバーでもSSDの方がよいでしょう。
サーバーが遅いかな?って感じたときには、リソース状況をじっくり観察しましょう。
その上で、チューニングの余地がない場合、「さくらインターネットのSSD VPS」を選択してみるとよいでしょう。
まとめ
いかがでしょうか?
WEBサーバーが遅いなって感じた時、SSDを検討してみてはどうでしょうか。
以下の記事は、さくらのVPSからお名前.comのVPSへの引っ越しになっていますが、今回は逆のケースです。
手順は読み代えるだけでまったく同じです。
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最後まで読んでいただきありがとうござました。
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コメント
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