VPNっていう言葉を聞きますが、何でしょうか?
初心者にもわかりやすく解説してみました。
目次
VPNとは何か?
VPNは、Virtual Private Network(バーチャル プライベート ネットワーク、VPN)の略です。
仮想プライベートネットワーク、仮想専用線とも呼ばれます。
VPNを使うと、インターネットや多人数が利用する回線の中で、あたかもプライベートなネットワークであるかのように使うことが可能になります。
あるVPNの中に入ってしまうと、そのVPN所有者専用のネットワークとなり、その中は安全でセキュアなものになります。
また、インターネットを介したVPNをインターネットVPNと呼び、インターネットを介した複数の拠点間で暗号化データをカプセリング・トンネリングし通信を行い、通信データの改竄・窃用を抑えながら通信を行うことが可能となります。
インターネットは様々な企業団体が管理するネットワークを通るので、盗聴や改ざんのリスクがあります。
そこで暗号化を施して、インターネットの中に、接続相手以外とは通信しない仮想的な専用のLANケーブルを引いたようなものがVPNトンネルです。
これを使って、社内LANに安全に接続する方法がVPNです。
VPNの仕組み
通常のインターネットを使って、WEBサイトを見た時の概念図は次の通りです。
httpでWEBサイトを閲覧すれば、通信の中身はただ漏れ状態。
ハッカーなら簡単にのぞき見できてしまいます。
一方で、httpsでWEBサイトを閲覧すれば、通信内容は暗号化されて安心です。
ハッカーでも中身を見破ることは出来ません。
httpとhttpsの違いはコチラ。
ただし、中国などでは、アクセスできるサーバーに制限があります。
Google検索、Gmail、Facebook、Twitter、Line、YouTube、インスタグラム、FC2などが禁止されており、使うことが出来ません。
ではどうすれば、禁止されているサイトにアクセスすることが出来るのでしょうか?
ここで登場するのがVPNです。
VPNを使って、中国からインターネットにアクセスしてみましょう。
中国から、VPNサーバーにアクセスします。
こうして、一旦、VPN内に入ると、通信はすべてVPNトンネルの中に入るために外から見られることはありません。
そして、VPNからインターネットの外にアクセスすれば、アクセスは監視されません。
このようにして、VPNを使えば中国からでも、GoogleやYoutube、LINEが使えるようになる訳です。
スマホ iPhoneで無料VPNへの接続方法、使い方
スマホ、iPhoneの設定には「VPN」というのがあります。
また、無料のVPNとしては「VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクト」というのがあります。
↓VPN Gateの公式サイトはコチラです。
つまり、iPhoneと筑波大学の無料VPNさえあれば、簡単にVPNにアクセス出来てしまいます。
接続方法は次の通りです。
iPhoneから筑波大学の無料VPNへ接続
iPhoneの設定アプリを開き、「一般」→「VPN」をタップします。
入力画面が表示されるので、タイプ:「L2TP」を選択。
説明:名称を自由に記入。
サーバー:http://www.vpngate.net/ja/ のサイトから「L2TP」にチェックが入っているサーバの「~opengw.net」で終わる英数字を入力。
「アカウント:vpn」⇒「パスワード:vpn」⇒「シークレット:vpn」を入力。
上記を入力し、完了をタップすれば設定完了です。
状況をオンにして「接続中」になれば、VPNに接続できています。
詳しくは以下をご覧ください。
VPNでセキュリティは上がるか?メリットは?海外では?
VPNを使うとセキュリティが上がるか?という質問に対する答えは、単純にYESです。
セキュリティを含め、VPNには以下のメリットがあります。
- 無料Wi-Fiなど無線ネットワークでの覗き見、改ざんリスクの低減
- 物理的な距離に関係なく疑似的なLANを構築できる
- アクセスが匿名化されるため第三者にIPアドレスを知られる心配がない
- 専用線よりもはるかに低コストで専用線に近いセキュリティを実現できる
- 中国など海外でも、閲覧制限なく自由にインターネットが使える
出張が多い人にとっては、中国などの海外で、閲覧制限なく日本と同様にインターネットを使えるメリットが大きいです。
企業にとっては、専用線より安価に社内LAN・WANを構築できるというメリットが大きいです。
VPNのデメリット
逆に、VPNのデメリットには次のようなものがあります。
- VPNだからといってセキュリティが完璧になるわけではない
- 満足な通信速度が得られない場合がある (特に日本に接続するVPNサーバーが無い場合)
- モバイル機器の場合、バッテリーを多く消費する可能性がある
特に速度については、VPNを使ってインターネットを利用する場合と、VPNを使わずにインターネット使う場合を比較すれば、VPNを使う方が遅くなると考えてよいでしょう。
海外や空港、カフェ、駅などで公衆インターネットを使う人向きVPNサービス
無料のVPNをご紹介しましたが、やはり有料サーバーははるかに安定して高速なのでおすすめです。
金額も月に1,000円以下で利用可能です。
海外や空港、カフェ、駅などで公衆インターネットを使う人向きのVPNサービスがNord VPNです。
↓Nord VPNの公式サイトはコチラ
Nord VPNは海外のサービスですが、完全に日本語化されており、月々1,000円以下で使えます。
また、以下の特徴を持っています。
・二重暗号化なのに使いやすい
・最大6台のデバイスを保護
・P2Pの許可
・ログポリシーはありません
・ビットコイン使用可
・多様なお支払方法
海外出張が多い人、ノマドワーカーにおすすめ!
↓Nord VPNの公式サイトはコチラ
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